「なぜこの和牛サンドイッチは85ドルもするのか?」
はじめに
和牛の動画が面白いので、そのまま教材として続けます。
前回の記事にも書いた、NYCにあるSakaMaiという和牛カツサンドを提供するレストランを取材した動画。マネージャーのKen Chino氏が今回も登場。
なお、SakaMai自体は2023年8月20日に閉業しています。
学習教材の動画
動画
動画の引用元
- Why This Wagyu Sandwich Is Worth $85
- 公開日: 2018/03/24
- Insider Foodより
動画の概要
0:00- テロップ1
日本の最も有名なサンドイッチがニューヨークで話題になっている。和牛カツサンドと呼ばれる。SakaMai(酒舞)では、一日限定3食のみを提供している。つまり早い者勝ちということ。6切れで85ドル。しかし、ここではその価格に見合う理由をお教えする。
0:31- 最高の宮崎牛
「これは宮崎県産の大変希少なA5グレードの和牛です。ここの宮崎牛は10年連続で和牛オリンピックでも優勝しています。 最高品質の脂肪と最上級の霜降りを持っていて、とてもリッチな味わいです。ここ最近までとてもとても入手することが難しかったです。」
0:54- テロップ2
日本で生産される和牛のうち、A5等級を獲得できるのは、わずか3%未満である。SakaMai(酒舞)は、和牛1ポンド当たり100ドル(450gを15,000円ほど)で仕入れます。味付けは、藻塩(もしお)と挽いたコショウだけ。そしてバターに浸して、パン粉をまぶす。黄金色になるまでしっかりと揚げる。そして、バターを塗った日本製のミルクブレッドに乗せる。パンの耳を切る。そしてサンドイッチを6切れに切り分ける。
1:40- 実食
「外側はカリカリでサクサクしているのに、中は柔らかくて、素晴らしいです。こんなサンドイッチは食べたことはなく、色々な香りと食感があり、とてもユニークです。」
1:54- 実食
「ここ数年で和牛カツサンドは東京で人気が高まっていて、高価なランチとして話題です。和牛自体も育てるのに多くの手間がかかり、そのため高価ですが、それは労力に見合うものです。実際に、牛たちは大切に育てられます。牛たちは良い具合に太り、放し飼いで適度に運動することで肉が固くならないようにします。そうしたプロセスを経て、最後に非常に柔らかくリッチな和牛カツサンドの一切れが生まるんです。」
2:25- テロップ3
SakaMaiは日本料理専門店だ。「たまごの上のたまごの上のたまご、Egg on Egg on Egg」という料理も提供する。この料理はウニの殻の中にスクランブルエッグを入れ、ウニの身とキャビアを上に乗せたものだ。けれども、どんな料理も和牛には敵わない。
単語・表現
So it’s first come, first served.
- 0:19- つまり、早い者勝ちだってこと。
- 上記表現が自然で、時折聞く”first come, first get”という表現はネイティブからすると馴染みがない表現らしく注意。
ten years a row
- 10年連続
- 0:39- 宮崎は和牛オリンピックで10年連続で優勝している。
season
- 味付けする
- 1:05- 彼らは和牛を藻塩と挽いたコショウで味付けする
- seaweed salt, 藻塩というものを知りませんでした。
- 海藻を使って作られる塩の一種。海水から採取した塩を、ホンダワラなどの海藻と一緒に煮詰めて作る。海藻の風味とミネラルが加わり、一般的な塩よりもまろやかで深い味わいが特徴。古代から日本で使用されてきた伝統的な製法の塩で、料理に使うと自然な旨味が引き立つ。
dip it into butter and bread (it) with panko
- 1:06- (味付けした和牛を)バターに浸して、そしてパン粉をまぶす
- bread は他動詞でit省略
- pankoは英語で通ずる日本発の食品だなんて知らんかった。
it’s deep-fried until golden beown
- 1:16- 黄金色になるまでしっかりと揚げる
- deep-friedという表現がいいね。
It’s slathered with house-made katsu sauce
- 1:27- 自家製カツソースをたっぷりと塗る
- slather: こってりと塗る、浪費する、たっぷりとつかう; (複数形名詞)大量 [slathers of people, 大量の人々]
- 上記三連続のレシピの説明が、すごくよく伝わる受動態の表現で、非常に参考になる。こんな表現を自然に使いたい。能動態で訳してますけどね。
crust is cut off
- パンの耳、パンの硬い外皮、硬くなったパン、地殻、硬くなったもの、殻
- 1:35 パンの耳を切る。
crispy and crunchy
- 1:45 外側がカリカリでサクサクなのに、中はとても柔らかい。
exclusive lunch
- 2:01 高価な昼食
free-range exercise
- 放し飼いでの運動
- 2:13- 良い具合に太り、放し飼いにして、肉が固くならないようにしています。
specialize
- 特化する、専門とする
- 2:26- SakaMaiは日本料理専門店です。
sea urchin
- ウニ
感想
短い動画だけど学ぶことが多かった。
3分ほどの短い動画なのですが、テロップ部分含めて、色々と学ぶことが多い動画でした。
記事中にも書きましたが、受動態の表現は素敵すぎます。そのほか、ちらほら面白い単語もあったり、パン粉が英語になっていることも初めて知りました。
残念なのはSakaMaiは閉業しているので、NYCに訪れても食べられないということ。日本にいれば、和牛カツサンド自体は食べられますし、いつか食べてみたいが、霜降りのお肉をあの量食べるというのは中々のハードワークのような気がします。胃もたれが過ごそう。
海を渡った文化というものはやはり普遍的な(になりうる)魅力があるし、その裏で広げようと努力する人たちが間違いなくいるので、私はとても興味がそそられます。