「1980 年以降の英国家庭の食生活の衝撃的な変化」
はじめに
超加工食品、Ultra Processed Foodsの教材を何本か取り上げていますが、その補助線になる動画を今回の教材にします。今回もクリス・ファン・トゥレケン博士とによる超加工食品の家庭内での消費割合の変化についての動画。
彼の著書、2024年9月に和訳された『不自然な食卓 超加工食品が人体を蝕む』も、読んでいますが、動画をさらに濃くした内容で非常に面白い本です。大変オススメ。
学習教材の動画
動画
動画の引用元
- The shocking transformation of the UK household diet since 1980 😲🍔 BBC
- 公開日: 2021/06/02
- BBCより
動画の概要
0:00- イントロダクション
クリス博士「私は70年代後半に生まれました。その間、肥満率が急上昇しているのを目の当たりにしてきました。私たちが国全体として食べる食べ物にどんな変化があったのか、何か分かっていますか?」
ゲスト「1980年代から2000年までの間の良いデータがあります。それは、家庭の食費の変化を示しています。」
クリス博士「つまり私たちがどのようにお金を使い、何に使っているかを示しています。」
ゲスト「その通りです。」
obesity
- 肥満
skyrocket
- n ロケット花火、打ち上げ花火、のろし
- vi ロケット花火のように動く、突然現れる、価格などが急騰する
- vt 値段を急騰させる、突然有名にする、名声を急にもたらす
0:21- 1980年代の食費の割合
クリス博士「これは、果物や野菜だけでなく、1980年の家庭のすべての食材支出を表しています。つまり、油、塩、砂糖、肉なども含まれますよね?」
ゲスト「その通りです。」
クリス博士「では、当時の家庭の支出で、どれだけの割合が調理済みの食品に費やされていたのでしょうか?」
ゲスト「研究によると、1980年の家庭の食費の58%が、基本的に自宅で調理するための食材、つまり新鮮な食材に使われていました。これに対し、食費の26%が調理済みの食品に使われていました。」
convenience ready foods
- 調理済み食品、冷凍食品、インスタント食品、加工済みの総菜
household expenditure on foods
- 食事の家庭の消費
home-cooked meals
- 家庭で調理した食事
1:03- 2000年代の食費の割合
クリス博士「しかし、その後20年間で何が起こったのでしょうか。私たちの新鮮な食材への支出は28%にまで減少し、便利食品への支出は44%にまでほぼ倍増しました。」
クリス博士「こうやって並べてみると、これは驚くべき変化です。私たちの食事の大部分が、完全に異なる種類の食品、つまり便利食品に取って代わられていますね。」
shrank
- shrinkの過去形
- vi 縮む、少なくなる、小さくなる、身を縮める、後ずさりする、しり込みする
- vt 縮ませる, 収縮させる、減らす
spectacular transformation
- 目を見張るべき大きな変化
double
- adj 2倍の、二重の、表裏のある
- n 二倍
- vt 二倍にする、二重にする
1:28 20年間での変化
クリス博士「この期間中、肥満はどうなったのでしょうか?」
ゲスト「ショッキングな変化があります。1980年には、イギリスの成人の約7%が肥満でしたが、2000年には20%に急上昇しました。つまり、私たちの食事の変化と同じ期間に肥満率が3倍に増加しているのです。」
shot up
- 急に大きくなる、急上昇する
a tripling of obesity rates
- 肥満率が3倍になっていること
1:51- 今日2020年代の食生活
クリス博士「では、この変化の傾向は続いているのでしょうか?私たちが現在食べているものに話をすすめると、この円は、私たちの現在の食事を表しています。」
ゲスト「これは非常に多くの超加工食品ですね。イギリス全体の消費カロリーの57%が、超加工食品(UPF)から来ています。さらに衝撃的なのは、若い人々における数字がさらに高いことです。子供たちの間では64%、10代の若者の間では68%です。そして、イギリスには超加工食品を非常に多く食べている人々もいます。」
ゲスト「カロリーの観点から、イギリスの人口の5人に1人が、食事の80%を超加工食品から得ています。」
fast forwarding
- 早送りする、話を先に進めると
adolescent
- a 思春期の、青年の、むじゅくな
- n 青年、若者
in terms of calories
- カロリーの観点から
2:37- この食生活が人間に与える影響
クリス博士「人間の健康にどんな影響がありますか?」
ゲスト「他の国と比較したデータや、長期間にわたって人々を追跡したデータから、超加工食品が肥満の増加に大きく寄与していることがわかっています。」
クリス博士「運動や身体活動の減少についてはどうですか?」
ゲスト「それも重要な要素ではありますが、科学的証拠の圧倒的な数は、食事が肥満の増加を引き起こしている主な要因であることを示しています。」
クリス博士「それにもかかわらず、多くの人が超加工食品(UPF)について聞いたことがありません。」
ゲスト「確かにその通りです。その理由の一部は、これは比較的新しい概念だからです。ですが、これらの製品が与える害についての科学的証拠は急速に増加しています。」
3:19- それに対しての対策、法律立案
クリス博士「全員が同意しているわけではありません。強く関連している一方で、大手食品メーカーや一部の科学者は、超加工食品が直接的に肥満を引き起こすという証拠がまだ不十分であると考えています。・・・しかし、多くの人々が納得しています。」
ゲスト「科学界では、この概念が健康に対する食事の影響を考える上で有効かつ信頼できるアプローチであるという合意が高まりつつあります。そして、世界保健機関(WHO)などの組織も、この概念を真剣に受け止めています。」
感想
衝撃的な変化
1-2世代程度の超短期間の間に人間の食生活が大きく変わってしまった。
ゲストの方の名前が最後まで分からず、ここは「ゲスト」として訳してしまった。おそらく超加工食品かその周辺の専門家の先生であることは間違いなさそうだった。